診断だけでなく、傾聴を。医療サービスのあるべき姿を描いた女性向けクリニックのCM
女性向けのヘルスケアサービスを提供するアメリカのクリニックTiaは、女性患者の声にしばしば耳を傾けることなく一方的な診断を行なっていた従来の医療サービスを風刺することで、自社のユーザーと向き合う姿勢を際立たせるキャンペーン「Finally, Healthcare That Listens(あなたの声に耳を傾けるヘルスケア)」を公開しました。
医療における一方的な決めつけのネガティブな側面を日常生活における他の場面に置き換えることでユーモアたっぷりに描いたCMは、カフェでスムージーを受け取る女性の様子からスタートし、「ねえ、わたしコーヒーを頼んだはずなんだけど」という問いかけに、店員が「うん、でもまずはこれを試してほしいんだ。2週間経って何も変わらなければまた来てね」と答えます。
バイクショップでは「これって男性用の自転車じゃないの?」と困惑した表情を浮かべる女性に対し、座席の位置を下げながら「こうすれば女性も乗れるよ」と店員が応じ、スマートフォンショップでは壊れた端末を見せながら「修理を頼んでいたこれ、直ってないんだけど」と告げる女性にやはり「あなたが壊れてると思い込んでいるだけじゃない?」と店員が一方的な回答をします。
「今までの医療業界はわたしたち女性の声に耳を傾けてきませんでした。Tiaでは医療の専門家に診断してもらえるだけでなく、しっかりと話を聞いてもらうことができます」というナレーションで終わるCMは、医療業界のあるあるを日常生活に例えることでその違和感を浮き彫りにしました。
同時に公開されたOOHでは「その腹痛を“気のせい”で片付けない医療機関が誕生しました」や「帰り道に自分を責めたくならないクリニックです」など、動画と同じメッセージを異なる局面で表現し、街の通行人にTiaの独自性をストレートにアピールしています。
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