「授乳専用ベンチ」を設置し、公共の場における授乳の偏見撲滅を目指したフェムテック企業

女性が抱えるさまざまな問題をテクノロジーで解決するフェムテック業界の人気ブランドElvieは、ベルギーにおいて女性が公共の場で授乳することに対し偏見が根強く残っている事実を受け、ベルギーの都市コルトレイクに授乳専用のベンチを設置しました。

子育てに励む母親にとって少しでもよい環境を提供したいとの想いから、“All boobs are welcome here（ここではすべての乳房を歓迎します）”と記したベンチを開発。長時間座っても腰に優しいクッションを採用し、真ん中には乳幼児を寝かせられる窪みを配置。授乳にも使えるベンチではなく、授乳専用のベンチとして大々的にアピールすることで少しでも子育てをしやすい空気を演出したのです。

世界保健機関（WHO）や国連児童基金（UNICEF）が生後半年間の母乳育児を推奨する中、公共の場における授乳行為への偏見が残るベルギーでは、10人に1人の乳幼児しか母乳が与えられていないというデータが。

この状況を打破する可能性を秘めた本施策は、人口1,160万人のベルギーにおいて780万人もの人々にリーチ。キャンペーン期間中には特設サイトへのアクセス数も急増し、多くの海外メディアの注目も浴びることとなりました。

施策の結果を報告した動画では、前述のデータについて触れつつ、身近にベンチがない人に向けて制作された“BREAST PLACES WEBSITE（授乳可能な場所マップ）”についても言及。あらゆる母親が安心して授乳ができるスペースを簡単に見つけることができるサイトとして、子育てにまつわる人々に情報を提供しました。

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