新生児の健康を守るには…? 病気の赤ちゃんを減らすためのブラジル医療機関の啓発施策
Case: SAFE BABY
ブラジルでは毎年290万人の子供が生まれ、しかしそのうちの1,000人が様々な疾患で苦しんでいるといいます。同国の医療機関・Alegro Centerはそのような赤ちゃんを減らすことを目的として、妊婦をターゲットにして体調管理に係る啓発施策を実施しました。
Alegro Centerが実施したのは、生まれたばかりの赤ちゃんのきわめて精巧な人形を制作し、人々が大勢行き交う商業施設に展示するという試み。赤ちゃんの人形は分厚いカプセルで厳重に守られています。
そんな新生児人形のそばの掲示物には、「これから生まれてくる赤ちゃんを守る最善の方法は、自分自身の体を守ることです」、「(そのため)もしもあなたが妊娠している場合は、インフルエンザ、百日咳、破傷風、およびB型肝炎に対する予防接種を受けましょう」と記されています。
施設内の広場に展示されている“本物と見まごう赤ちゃんの人形”に、写メを撮る人や「完ぺき」、「本物に見える」、「美しい!」などの反応が飛び交うなど市民の注目を集めます。
そばには妊婦の予防接種をPRするリーフレットを設置することで、精巧な人形に目をとめた人々はリーフレットも手に取り、興味深く読んでいました。
シンプルでありながら、しっかりと「予防接種の啓蒙」という目的にかなうインスタレーションでした。
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