【感動実話】いつも家族を優先してきた少女に、進学という“明るい未来”の選択を。
家庭の経済的理由で、十分な教育を受けられない子どもたちがいます。生まれた環境によって、子どもの将来が決まってしまってよいのでしょうか?
ご紹介する動画に出てくる少女は、とても勤勉で、そして家族思い。母を亡くし、体の不自由な父と、弟・妹との4人暮らしです。そんな彼女が選んだ未来とは、一体どんなものだったのでしょう。実話に基づいたストーリーです。
放課後働き、夜に勉強する少女
将来の選択を目前にした1人の少女。学校ではしっかり学び、放課後は仕事をして家族を支えます。彼女ががんばる理由はどこにあるのでしょうか。
体の不自由な父と、幼い弟妹
それは彼女の家庭にありました。母は他界し、父は体が不自由で車イス生活、弟と妹もまだ小さかったのです。それでも悲壮感漂うことなく、家族4人は仲良く明るく暮らしていました。それはいつも前向きな、明るい彼女のおかげ。
いつも、自分より“家族”が先。
勉強して働いて家事をこなして…。一家の真ん中で、いつも家族を思い、日々がんばる彼女。幼い弟たちのお母さん役でもありました。
進路を決める試験
毎日懸命にがんばる彼女。そしてついに、進路を決める大切なテストの結果が渡されました。それを見た彼女は、ある決断をしたのです。誰にも相談せず、1人心に秘めた思いを抱えつつ…。
父に告げる“決断”
ある日の食卓。父は娘に、テストの結果を尋ねます。
父:「テストはどうだったんだ?」
娘:「あまりよくなかったの…。」
父:「何でだ!?あんなに夜遅くまでがんばっていたのに…。」
娘:「お父さん、私家族のために働きたい。」
父:「何言ってるんだ!勉強もまだ中途半端で…。おまえは失格者だ!!」
強い口調で娘を責め立てる父。少女の目からも涙が溢れ出します。
父との心のすれ違い
娘の将来を思う父と、家族を一番に考える娘。親子の心はすれ違います。そんなある日、父は娘の部屋に入り、“あるモノ”を見つけてしまうのです。
それは、“科学技術学校”の学校案内書に挟まれた先日のテストの成績表。そこには“A(とても優秀)”が6つに、“B(優秀)”が2つ、並んでいたのです。
“自分のことよりも、いつも家族を一番に考える”娘を、その時全て理解し、悔やむ父。
お互いを思う気持ちを理解し…
そこへ娘が買い物から帰宅。成績表を手に涙ぐみ謝る父に、自分の気持ちを伝えます。ずっと葛藤していた、1人悩んでいた少女の思いが溢れ出したのです。
進学したい気持ちを諦めなくてもいいように。無限の可能性を秘めた子どもたちの未来を、より輝かせるために。シンガポールにある、恵まれない子どもたちへの奨学金を支援する団体、“NTUC Income”による映像でした。
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