やんばるの規格外果実をおめかし 名護のフルーツ晩餐会が育む農×観光×雇用の新たな循環
株式会社NEWLOCAL、沖縄JTB株式会社、株式会社バタフライピー研究所による共同事業体は、2026年9月26日(土)、沖縄県名護市の「なごアグリパーク」内に飲食・物販施設「フルーツ晩餐会」をオープンしました。
沖縄本島北部(やんばる)の農家から直接仕入れた、形や見た目の理由で市場に出にくい規格外果実を活用し、パフェやジュース、自家製ドリンクなどのメニューとして提供する取り組みです。

本施策で目を引くのは、社会課題の解決を義務感として訴えるのではなく、訪れたくなるポジティブな世界観へと再定義しているアプローチです。
廃棄やフードロスといった言葉を前面に押し出すのではなく、果実にひと手間加えて“おめかし”し、「農園の中に現れた、果実たちの晩餐会」というストーリーにのせてメニューを展開しています。
店舗となるガーデンハウスには長机やテーブルクロスを配し、果物が集うパーティーのような空間を演出。スイーツやドリンクにとどまらず、届いたばかりの新鮮な果物を購入できる小さなマルシェも併設し、体験の余韻を持ち帰れる設計です。
さらに今後は、果物をモチーフにしたオリジナルキャラクターの登場も予定しており、親しみやすい体験を通してやんばるの素材の新たな魅力を引き出す仕掛けが散りばめられています。
また、オープンに合わせて沖縄県民を対象に、県産バナナとベーコンを組み合わせた「エルヴィスホットドッグ」を数量限定で無料提供。まずは地元住民との結びつきを深め、地域に愛される拠点としての基盤づくりを進める姿勢がうかがえます。

エリア開発を手掛けるNEWLOCAL、観光インフラや地域活性化を担う沖縄JTB、そして農福連携や素材開発のネットワークを持つバタフライピー研究所という、異なる強みを持つ3社が連携して生まれた本プロジェクト。
規格外果実の活用を出発点としながら、農家からの直接買い取り、観光客の滞在拠点づくり、さらには現地での雇用創出までをつなぎ、「農×観光×雇用」の循環モデルを目指しています。地元の課題をストーリー性と体験価値へ昇華させ、持続的な地域経済へと結びつけるコミュニケーション設計といえるでしょう。
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