「おやすみ、本物のファンたち」深夜観戦者だけを狙ったビール広告
カナダのビール会社Molson Coors(モルソン・クアーズ)が、アイスホッケーチームMontreal Canadiens(モントリオール・カナディアンズ)のファンに向けたCMを公開しました。タイトルは「Bonne nuit les vrais」(おやすみ、本物のファンたち)。
このCMが放送されたのは、Canadiensがアメリカ西海岸のチームと対戦した試合の最中です。西海岸との時差の影響で、カナダ東部の都市モントリオールでは試合開始が深夜になることも珍しくありません。
そんな中でもテレビの前で観戦している”本物のファン”に向けて制作されたのが、今回の広告です。
映像には、Canadiensのレジェンドゴールキーパー・José Théodore(ホセ・テオドール)が登場。バスローブ姿で自宅から試合を観戦する様子が映し出され、深夜まで起きているファンたちに語りかけます。
モントリオールが位置するケベック州ではフランス語が主な言語であり、このCMも地域文化に合わせてフランス語で制作されています。
さらに、MolsonとCanadiens、そしてファンが共同でデザインした限定バスローブのプレゼント企画も発表。深夜まで試合を見続けるコアファンだけへの”ご褒美”のような広告になっています。
Bonne Nuit Les Vrais – New Molson Coors Beverage Company campaign by Rethink @rethinkcanada https://t.co/BF31DGOjVr #creativity #inspiration #advertising
— Ads of the World by Clios (@adsoftheworld) March 7, 2026
この事例のおもしろさは、対象者をあえて極端に絞っている点にあります。通常の広告はできるだけ多くの人に届けることを目指しますが、本作は「モントリオールで深夜の試合を見ているCanadiensファン」というニッチな層だけを狙っています。
だからこそ「自分たちのことをわかってくれている」という共感が生まれやすい設計となり、試合の時間帯という文脈を活用している点も興味深いポイントです。
日本国内では時差はありませんが、海外スポーツ中継などが深夜に放送されるケースは少なくありません。そうした時間帯に合わせたメッセージを届けることで、視聴者との心理的距離を縮められる可能性があります。
リーチを広げるのではなく、あえて狭く深く届ける。コミュニティとの関係性を重視するPR・マーケティングのヒントが詰まった事例といえそうです。
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