「身につけたい言葉」とは? コピーライターがデザインした新ジュエリーブランド

東京・原宿発のジュエリー缶バッジブランド「M925(エムキューニーゴ)」をご存じでしょうか。このブランドを手掛けるのは、広告・PR業界で数々のキャンペーンを生み出してきたクリエイティブディレクター/コピーライターの中川 諒さん。「コピーそのものを商品やブランドにする」という挑戦から生まれたプロジェクトです。

2025年12月3日(水)から5日(金)の3日間、ファーストコレクションの立ち上げを記念して、TRUNK(HOTEL) CATSTREET ROOM101(東京都渋谷区神宮前)で、ポップアップイベントを開催します。

時間と労力をかけて「いい言葉」を生み出しても、キャンペーンが終われば消えてしまう広告コピー。その瞬間のきらめき、刹那性が広告の魅力である一方、ある種の切なさをまとっていることは言うまでもありません。

中川さんはコピーライターとして「言葉には、人を変える力がある」と信じてきたからこそ、言葉を消費せずに残す方法を模索したことがブランド誕生の原動力になったといいます。

 

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Pure Message Precious Metal. (大切にしたい言葉を胸に。)というコンセプトのM925のファーストコレクションは、シルバー925をつかって日本の職人がひとつひとつ丁寧に磨き上げた缶バッジ。

ファーストコレクションでは、「CHANGE BEFORE I HAVE TO(必要になる前に、変わろう)」「PROUD HARD WORKER(誇り高き、働き者)」「HELLO I’M SHY(NOT SHINY)(輝いて見える? でも実はシャイなの)」の3種を展開。15年以上コピーライティングと向き合ってきたからこそできる、ジュエリー缶バッジブランドが生まれました。

イベントでは、フォトグラファー大野隼男さんによるポートレート作品を展示。年齢性別ともに幅広い人が、身につけている姿が印象的です。

中川さんは「(製品が)缶バッチという特性上、人が身につけて完成するプロダクトだと思っています。その人らしさを表現するため、ご自身の服装でお越しいただいて、ご自身で着用するバッジを選んでいただきました。同じメッセージでも、着用する人によってメッセージのもつ意味合いやニュアンスが変わるのが面白いと感じています」とPR EDGEの取材に応えています。

 

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今後は、定期的に新しいメッセージのコレクションを発表したり、シルバーだけでなく金やプラチナなどの他の貴金属のモデルも継続展開する予定です。また他展開としては3つ計画していて、ブランドとコラボレーションしてそのブランドのメッセージをM925内に展開したり、アニメやマンガなどのIPとコラボレーションしてキャラクターのセリフなどをメッセージにした展開もやりたいです。最後は、カウンセリングしながら目の前の人の大事にしてる価値観だったりをメッセージに落とし込んだカスタムオーダー的なサービスもやっていきたいと考えています。

これまで商品やブランドのために言葉を生み出してきた広告・PRを牽引するクリエイターが、言葉そのものを商品・ブランド化しようとするこの取り組み。ファッションという観点だけでなく、広告・PRの視点からも注目を集めることでしょう。

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