インフルエンザ予防接種啓発に「仕掛学」活用 大阪・梅田で掲示開始
対面診療とオンライン診療を展開する、クリニックフォアグループから、2025年のインフルエンザ流行に関するレポートが公表されました。それによると、2024年より1カ月ほど早く全国的に流行しているそうです。
クリニックフォアでは、インフルエンザ患者数が前年比3倍超と増加。さらに、同時にインフルエンザ感染対策を目的とした受診数も急増しているといいます。

そんななか、明治ホールディングスの医薬品事業会社であるKMバイオロジクス株式会社は、「仕掛学」の理論を活用したインフルエンザ予防接種に関する啓発活動を実施しています。
仕掛学とは、大阪大学大学院経済学研究科の松村真宏教授監修のもと、同教授が提唱する理論です。人の行動を自然に引き出す“仕掛け”を研究する学問であり、思わず試してみたくなるような仕掛けによって、問題解決につながる行動を促すことを目指すもの。この啓発活動では、仕掛学の考え方を応用し、通行者が自然と立ち止まり、自分自身や家族の健康について考えるきっかけとなるよう設計されています。

掲示では、「予防接種を受ける理由」「受けない理由」をそれぞれ7項目ずつ並列に紹介。どちらか一方を推奨するのではなく、双方の視点を提示することで、生活者が自分自身の価値観に基づいた判断をうながします。
また、ワクチン接種を推奨する目的ではないため、賛成・反対の意見を同じ分量・同じトーンで掲載。それにより情報の偏りを防ぎ、中立的な立場を保つよう留意されています。意見の選定にあたっては、接種・非接種に関するアンケートや調査の結果をもとに、日常生活で語られる多様な考えや理由を幅広く収集し、特定の選択肢を誘導しないよう配慮したものです。

掲示は、2025年11月3日(月)から11月23日(日)までの期間に阪急梅田ウイングウォールで実施されます。例年以上のインフルエンザ流行による治療や予防行動を起こす人の増加しているなか、自分自身と家族の健康について考えるきっかけ作りとなるよう企画された今回の施策。

ワクチン接種を予防と捉えるか、リスクと捉えるかなど、考え方はまさに千差万別。ただし、インフルエンザの流行は患者数の増加により明らかです。
有効とされている予防策をどう日常生活で実践していくか、しないのか……忙しい日々のなかでも、ふと立ち止まって考えてみようという行動変化を促すという仕掛学の活用が興味深い取り組みとなっています。
その他の広告事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=24
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/
記事をブックマークする
記事をブックマーク済み
0