ビールブランド「ハイネケン」が保湿クリームを発売!? その意図とは

毎年世界各国の広告賞でさまざまなアワードを受賞しているビールブランドのハイネケン。商品力や販売力だけでなく、クリエイティブに特化したコミュニケーション設計が得意なブランドとして認知されています。そんなハイネケンが展開する低アルコールラインの商品・ハイネケンシルバーは4%という低度数に加えてこだわり抜いた軽やかな味わいが特長です。その特長を伝えるために同社が東南アジア市場で行ったのは、ストレートな商品訴求……ではなく、あえての強烈な変化球施策でした。

“Smootheriser”というタイトルで公開されたのは、ハイネケンシルバーの軽やかでまろやかな味わいを体現した保湿用クリーム。なめらかな喉ごしを表現するにあたり、肌にもなじみやすいスキンケア商品を打ち出すのが最もSNS映えするという戦略に基づいているのか、とにかくハイネケンらしさが炸裂している意外性のある施策です。

ハイネケンのGlobal Headを務めるNabil Nasser氏は「ハイネケンブランドの特長はなんと言っても自分たちらしいユーモアをしっかりとトレンドと融合させること。“ハイネケンシルバーのなめらかさを伝えるために、ビールの画にこだわる必要は?”と考え、あえて全く異なるものを主役にしました」とコメント。

意図的にエイプリルフール周辺でローンチすることで本当か嘘かわからない、絶妙なラインを突き、ハイネケンファンはもちろんのこと多くの人が言の葉にあげたくなるような工夫が施された事例でした。

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