40年分の“ありがとう”!2025年に閉店する松本PARCOのクリスマスCP
全国に20近い拠点を構える日本の代表的な商業施設・パルコ。その存在は単なる企業の枠組みを超え、渋谷パルコや池袋パルコを中心に多くのアーティストとのコラボや独特な展示を通じて今となっては日本のカルチャーの一翼を担っているともいえます。
そんな中、長野県松本市の松本パルコは2025年2月末に40年の歴史に幕を下ろします。多くの人に惜しまれながらも閉店の日が近づく松本パルコ最後のクリスマス施策として、その長い歴史をユーザーと一緒に振り返るエモーショナルなプレゼント施策が実施されました。
“SANTA CLOSE GARAGE”と銘打たれた施策は、40年もの間松本パルコの倉庫に眠っていた100を超える思い出の品々を、買い物客にプレゼントするというもの。企画を担当したクリエイティブチームkaiwamonoのプランナー・小田切萌さん自身が松本出身ということもあり、顧客にとって実用的な価値があるものではなくあえて思い出という情緒的な価値があるものに絞られています。
どれだけ惜しもうと閉店する事実は変えられない……それであればせめて思い出は大切にしようというスタンスが印象的で、文字どおり“資産”として倉庫にあったものをそのままプレゼントにすることでパルコが背負ってきたカルチャーの強さを痛感させられます。
商業施設の多くはその価値を購買行動に絞ってしまうとテナントパワーに頼らざるを得ません。買い物先としての商業施設ではなくその地域を代表するカルチャーを担う存在としてのブランディングを貫いてきたパルコらしい施策でした。
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