こんなにゴミを食べている?マイクロプラスチック問題を考える「ゴミ弁当」コンテスト

コミュニケーション事業やメディア事業などを行うピュブリシス・グループ・ジャパンは、ゴミ問題について考えてもらうことを目的に、自分で拾ったゴミで作ったお弁当を募集する「ゴミ弁当コンテスト」を、2024年9月25日(水)〜11月15日(金)の期間で開催します。

この「ゴミ弁当」のアイデアは、「人は年間で、お弁当1食分のマイクロプラスチックを摂取している」という調査結果から生まれました。

マイクロプラスチックは、海洋プラスチックごみが紫外線や波などで5mm以下まで細かく砕かれた、微小なプラスチックごみのこと。非常に細かいため回収が難しく、生態系への影響が懸念されています。このマイクロプラスチックは、魚が餌などと一緒に摂取し、その魚を食べることで知らず知らずのうちに人間の身体にも取り込まれ、その量は年間約250g=小さめのお弁当1食分にもなると言われています。

「ゴミ弁当コンテスト」への参加方法は、街に出てゴミを拾い、その色や形、素材などから、ゴミをおにぎりや卵焼きなどの具材に見立てて工作し、出来上がったゴミ弁当をSNSで投稿するというもの。

実際に街でお弁当1食分のゴミを拾い、どんなゴミが落ちているのかを観察することで、普段は意識しづらい自分の街のゴミについて考えるきっかけになりそうです。さらに、自分の手でゴミ弁当を作ってみるという体験を通して、知らず知らずのうちに食べてしまっているマイクロプラスチックの量を肌で感じることができ、ゴミ問題がもたらす健康への影響を考えることにも繋がるのではないでしょうか。

さらに、コンテストの優秀者には、日本で初めてゼロ・ウェイスト宣言をした徳島県上勝町にある、ゼロ・ウェイストアクションホテル「HOTEL WHY」の宿泊券や、水だけでキレイになる食器セット、廃ビニール傘を再利用して作られたウエストポーチなど、いずれも環境に配慮した賞品が贈られることになっており、環境意識が芽生えた参加者に、環境を守る行動に継続して取り組んでもらうためのこだわりが感じられます。

まだまだ認知や理解度の低いマイクロプラスチック問題を、「ゴミ」×「弁当」という異色のネーミングとアイデアで話題化させている本企画。視覚的にゴミ問題の深刻さを体感させ、実際に手を動かしてお弁当を作ることで、ゴミ問題を自分ごと化させる設計はお見事です。

さらに、作ったお弁当をSNSに投稿することで、参加者自身がゴミ問題について感じたことを自由に発信・拡散できる座組になっている点も注目です。クリエイティブな手法でゴミ問題への意識を高め、今後のSDGsの取り組みや社会へのインパクトが期待できる施策です。

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