ライバル心に火をつけろ! 米・酒類メーカーの意欲作

ルイジアナ生まれのFireball Whiskeyは、シナモンを効かせたそのユニークな味わいで地元に熱狂的なファンを持つブランドとして知られています。クラフトウイスキーとも呼ぶべき同ブランドがより多くの人に知ってもらうために公開したCMは、その風味や製法に関するこだわりや価格といった一般的な訴求内容ではなく、あえて“男友達同士の少しおバカな賭け事”という局所的ながらもインパクト抜群のシーンにフォーカスしています。

「A Bet’s a Bet(賭けの結果は受け入れよう)」という動画で描かれているのは、バーカウンターでスポーツの試合を観戦している2人の男性。事前に賭け事をしていたのか、試合の結果を受けて片方がもう一方に罰ゲームを与えるシーンが見どころとして描かれています。

商品の表面的な特長をそのまま伝えるのではなく、あえて具体性の高い使用シーンを見せることでFireball Whiskeyがどのような人たちにどのような場面で飲んでほしいものなのかを印象的に描き、結果として競合他社よりも目立つことを狙っていることが伺えます。特に同社のターゲットとなる年齢層が若年層であることが示唆されており、そのような人たちに最も受け入れられやすいクリエイティブについて熟考されたからこそ生まれたCMでした。

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