無料Wi-Fiに接続すると突然恐ろしい映像が… 英NPO団体のDV通報促進施策

Case: Bede House Signal for Help

ロンドンの生活をよりよくする活動を行っているNPO団体「Bede House」。同団体が家庭内暴力の通報促進を目的として、“無料Wi-Fiネットワーク”を活用した公共広告キャンペーンを実施しました。

広告の流れを簡単にご紹介。まず、市民が「Free_Public_Wi-Fi」という無料Wi-Fiに接続します。

そして、「私は16歳以上です。」という質問にチェック。

すると、突然ある映像がスタート。1人の女性がFaceTimeで電話をし、ひどく怯えた様子で助けを求めています。

聞こえますか?誰か何か言って…。

そこへ、1人の男性が登場。「何をしているんだ!」と怒る男性に、女性は慌てて「何もしてないわ…。」と電話を必死でごまかします。

次の瞬間、男性は狂ったように大声で叫びながら、女性に暴力を振るい始めます。

殴ったり蹴ったりの痛々しい音が続く中、映像には家庭内暴力についてのメッセージが表示。

家庭内暴力に苦しむ人のうち、通報するのはたった16%のみ。家庭内暴力がいつもこの映像ほど、明らかなわけではないのです。

そして、最後に通報用の電話番号を紹介して映像は終了。

緊急用ではない、通報用の電話番号「101」を携帯の連絡先に登録しておきましょう。もし暴力を受けたら、止めることができるように。

今回の広告キャンペーンはイギリスの18のエリアで実施され、合計で70万人が映像を視聴。映像を見た人のうち3割が、実際に通報番号を連絡先に登録したとのこと。

市民が生活の一部としている無料Wi-Fiを巧みに活用したNPO団体による啓発施策でした。

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