数千人が無視…ホームレスの過酷さを浮彫にしたスウェーデン歌劇場のアンビエント企画
Case: Thousands of Swedes ignored free tickets
スウェーデンのストックホルムにあるフォルクオペラ歌劇場が、“社会から目を向けられない”人々をテーマにした作品「Förklädd Gud」の公演をスタート。
本公演に先立ち、作品と同様に“社会から目を向けられない”ホームレスの人々にスポットライトを当てた、ユニークなプロモーションを実施しました。
今回のプロモーションで、同劇場はホームレス数名にオペラへの出演を依頼。
オペラ出演に加え、市内10箇所で下記メッセージが書かれたプラカードを掲げてもらいました。
私は、2月にフォルクオペラ歌劇場で公演する「Förklädd Gud」に出演します。そして、ここにはオペラを無料で見られるチケットが2枚あります。私に目を向けてくれた方にはその御礼として、無料チケットを差し上げます。
依頼を受けたホームレスは、人通りの多い場所で通行人に呼びかけ。大勢の人が通りかかりますが、見向きもしません。
開始から12時間後ようやくホームレスに目を向けた人が現れ、2枚の無料チケットがプレゼントされたのです。
Making the invisible visible.(目を向けられていない人々に光を当てよう。)
オペラの宣伝にとどまらず、ホームレスの人々が抱える厳しい現実に目を向けさせたアンビエント施策でした。
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