マイクロソフト社が香水の売り込み? 宣伝できない圧倒的不利な状況を逆手にとった奇策とは

Case: The new fragrance by Xbox

Haloシリーズなどで有名な米ゲームソフトウェア開発会社Bungieが開発し、発売前から注目を集めた最新FPSゲーム(ファーストパーソン・シューティングゲーム)の『Destiny』。日本ではソニーが独占契約を締結したため発売機種はPlayStationのみとなりましたが、欧米ではマイクロソフト社のXboxからも販売されています。

しかし『Destiny』の“独占宣伝権”を得たのはソニーのPlayStationのみ。つまりマイクロソフトは、自社Xboxで『Destiny』を販売するにも関わらず、大々的な宣伝を行うことができません。同社はこの圧倒的不利な状況に一矢報いるべく、Xboxでの販売シェアが劣勢だったイギリスの地において、苦肉の策ともいえるオンライン広告を打ち出しました。

その広告がこちら。ゲームと同じ『Destiny』の名をもつ香水が大きく描かれており、香水瓶にはXboxのロゴがついています。

コピーは、“OKAY,SO HERE’S THE LOWDOWN”(極秘情報を教えます。)

説明には、“DestinyはXboxからも発売されますが、諸事情により宣伝することができません。大人の事情を嗅ぎ取ってください。”と書かれており、“ORDER NOW”(今すぐ注文)をクリックすると、ゲームの購入画面に遷移するようになっています。

このオンライン広告の効果は抜群で、掲載からわずか数時間で5万人を超える閲覧数を獲得したほか、多くの人に『Destiny』と『Xbox』を結びつけることに成功したといいます。

「ゲームの存在を公式発表できないのであれば、ユーザー自身に“嗅ぎ取って”もらおう」という見事な発想で、独占契約の制限を潜り抜けた奇策でした。

参考サイト

Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/online/xbox_destiny_the_new_fragrance_by_xbox?size=original

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