“誰もがDV加害者になりうる”ことを知らしめる自販機
Case: Helpless Machine
ロシアの慈善団体・「Who Cares?!」は、毎年1万人を超える女性がDV被害により命を落としているという同国で、DV撲滅キャンペーンの一環として“Helpless Machine”という名の自動販売機を開発しました。
同団体が公共の場に設置したのは、スナックとコーラが入った自販機。表には大きなディスプレイが施されており、きれいな女性がにこやかにスナックとコーラをすすめている映像が流れています。
一見、普通の自販機ですが、実はこの自販機、男性をターゲットとしていて、“いかに自分もいとも簡単にDVの加害者になりえるのか”ということを身をもって体験できるよう、お金を挿入しても商品がなかなか出てこないように設計されています。
自販機にお金を投入した男性たちは、商品が出てこず、期待通りの反応を示します。
カッとなり、自販機をこぶしで叩いたり、ゆすったりします。
自販機にはセンサーが施されており、叩かれることで揺れを察知すると、先ほどまで笑顔を見せていた女性の映像が突如切り替わり、悲しい声で泣き声をあげる女性の映像が流れます。
これには男性本人はもちろんのこと、通りすがりの人も驚き、男性は白い目を向けられるという始末。
商品は、自販機が複数回にわたり揺れを察知すると(何度も叩かれると)、出てきます。
『些細なことでキレてませんか?DVの原因となるものも些細なことなのです』というメッセージを男性に訴えかけ、DV問題は身近に存在し、またDVは心がけ一つで防げるものであることを訴求する自販機でした。
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動画はコチラ
参考サイト
Trend Hunter
http://www.trendhunter.com/trends/domestic-violence-campaign
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