定年退職前夜の父親を気遣う息子。一部屋に集まって過ごすことで、絆も深まり、節電にもつながる
2011年に起きた東日本大震災における原発事故で、節電が声高に叫ばれていたのは未だ記憶に新しいですが、日を追うごとに節電意識が薄れていっているのもまた確かな事実。そんな中、関西電力から公開された“メンタル面に注目した節電への呼びかけを行っている動画”が、「感動的!」と話題です。
どこの家庭でもありそうなお父さんの姿
よくある家庭のリビング。仕事から疲れて帰ってきたお父さんは、まずソファに腰を下ろします。テレビのスイッチをつけると、今度はビールを取りに冷蔵庫へ。こんな光景、何度も見たことがあるかもしれません。
いつの間にかぎこちなくなった親子
そこへ自分の部屋からリビングへ下りて来た息子。冷蔵庫の前でスマホをいじる息子に「またスマホか」と苦言を呈するお父さん。昔ながらのお父さんと年頃の息子。いつの頃からか会話がなくなって、必要最低限のことしか話さなくなっていった親子の姿が描かれます。
しかし明日はお父さんの定年退職の日。いつもよりも感慨深い様子でビールを飲んでいる姿に、息子はあることを思いつきます。それは靴磨き。お父さんのように疲れきったお父さんの靴をピカピカにしてあげることです。
素直になってみればやはり親子
靴磨きを終えると、お父さんがビールを飲んでいるリビングに向かう息子。部屋の電気はもちろん、暖房やテレビといったものもすべてきちんと消してから部屋を出ます。
「どないしたんや?」
「たまには俺も飲もう思って。」
定年退職を前にしたお父さんを前に、一昔前のように素直になってみる息子に、お父さんもまた嬉しそうに対応します。一緒にビールを飲もうと腰を下ろす息子の顔に黒い汚れを発見して、それを指摘するお父さん。息子は受け流して「まあまあ、ええから飲もう」とビールを酌み交わします。
定年退職当日の朝に気づいた息子の優しさ
次の日の朝、いつものように出社しようと玄関で靴を履こうとしたお父さんは異変に気づきます。あんなにくたびれていた自分の靴がピカピカになっているではないですか!息子の顔の汚れの原因にはっと気づくお父さん。
定年退職を明日に控えたお父さんを気遣う息子と、その気遣いに実は感動しているお父さんの姿が微笑ましく描かれています。確かに同じ会社で何十年と働くのは、喜びや充実感があったとしても、その数倍、数十倍の苦労があったに違いないですよね。
社会人となった息子がそんな苦労を分かってくれるようになったというのは、親ならきっと報われた気持ちになりそう。家族が集まって楽しく過ごすことで節電につながるなら、こんなに良いことはないですね。
(参考サイト:YouTube)
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