地域事業者の発信力向上を狙う「ガチCanva講座」青森県十和田市で初開催
青森県十和田市で地域事業者向けの「ガチCanva講座」が2026年1月22日(木)・29日(木)の2日間、開催されます。主催は、地域の魅力を市民目線で再発見するプロジェクト「飾らない十和田」で注目を集めた一般社団法人十和田奥入瀬観光機構。
地域活性化に取り組んできた同機構が、今回は「事業者自身が情報を発信できる力」に焦点を当て、実践型のスキル支援に踏み出しました。

事業者が“自分の言葉で伝える”ことを後押し
近年、店頭の掲示物からSNSまで発信の場面が広がる一方、「何を、どう伝えるべきか」で悩む地域事業者は少なくありません。限られた予算では外注も難しく、ローカルショップやサービスが自力で魅力を発信するためには、デザインと情報設計の基本を押さえることが不可欠です。
本講座では、Canva公式クリエイターであり、青森県階上町でハンバーガーショップを夫婦で経営するデザイナー・出貝智子氏を講師に迎えます。地域で実際に事業を営む立場から、デザインの基礎や目的に合う情報整理のポイントを実践的に学べる内容となっており、受講者が日常の発信にすぐ活かせる構成が特徴です。

出貝 智子(でがい ともこ)氏
“ローカルの価値”を次のステップへ
十和田奥入瀬観光機構は、2025年にスタートした共感型プロジェクト「飾らない十和田」で、観光地らしい美しさではなく、地元の日常風景に潜む魅力を切り取った16種類のポスターを制作しました。商店街の夕暮れ、市街地の食堂、奥入瀬渓流のありのままの姿など、地域の“普段の景色”に価値を見出し、市民のシビックプライドを育てる取り組みとして話題となりました(PR EDGEの紹介記事はこちら)。
今回の「ガチCanva講座」は、その延長線上に位置づけられる取り組みです。地域の魅力を外向けに伝えるだけでなく、地域事業者が品質の高い情報発信を自ら行えるよう支援することで、地域内からも魅力が循環する仕組みづくりを後押ししています。

誰もが発信できる地域づくりへ
講座は「Canva操作 中級編」と「情報設計&チラシ制作」の2日構成で、十和田市内の観光・飲食・小売事業者や企業のSNS担当者などを対象としています。Canvaの基本操作を理解していることを前提に、より「伝わる」デザインを作るスキルを磨く場として設計されています。
事業者の発信力が高まり、事業者ごとの個性や想いが伝えられるようになることは、これまで自治体主導のプロモーションならば、より地域にとって大きな力になります。今回の取り組みは、地域の小さな声が持続的に外へ届いていく未来を支える、実践的なCSRの好例といえるでしょう。
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