シーズナルプロモーションの名手 米スタバがホリデーCMで描いた物語
年間を通じたイベントごとに期間限定の商品やパッケージを販売するコーヒーチェーンのスターバックスは、シーズナルプロモーションの名手。日本だけでなく本国アメリカでもホリデーシーズンの到来に合わせて大規模なキャンペーンを行なっています。
その一環として公開されたCMでは“Together is the best place to be(一緒にいられさえすればいい)”というキャッチコピーを通じて、愛する人と一緒に過ごすことの尊さを同社らしいクリエイティブで表現しました。
動画の主役となるのは、テイクアウトのカップに描かれた2人の男女のイラストレーション。1人寂しく過ごしていたなかでお互いの存在に気がつき、2人は一緒になるために大冒険を繰り広げます。
注目すべきは、ただひたすらにカップのデザイン性と繰り広げられているストーリーだけにフィーチャーしている点。CMとしてカップの中身そのもの、すなわち限定ドリンクについては一切言及することなくしっかりとブランドの世界観に特化した表現を詰め込むことで、スターバックスらしい強固なブランドイメージを表現します。
販促を目的とした商品プロモーションとブランディング施策はそれぞれの領分を侵すことなく行うべきである……ホリデーシーズンという文脈に沿って、ブランド全体の認知と好感度を高める表現の重要性をあらためて示唆する王道CMでした。
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