岡山発のロングセラー「オハヨー牛乳」が40年ぶりにパッケージデザイン一新
オハヨー乳業株式会社が1956年に発売した「オハヨー牛乳」は、同社初のナショナルブランド商品であり、社名の由来にもなった記念碑的な存在。学校給食や病院・老人ホームなど生活の場に根付き、地元岡山を中心に中国・四国地方、関西地方で親しまれてきました。
発売から70年を迎える2025年10月1日(水)、このロングセラーブランドがパッケージを一新して40年ぶりの大規模リニューアルを実施。背景には少子高齢化や食生活の多様化による国内牛乳消費量の減少、とくに若年層の牛乳離れという業界課題があるといいます。今回の刷新は単なるデザイン変更にとどまらず、次世代に愛される主軸ブランドへの進化を目指しました。
新コンセプトは「つながり」
リニューアルのブランドメッセージは「つながり」。「おはよう」という挨拶が象徴するように、人との関わりを日常に取り戻すことを意図し、製品に関わる酪農家、流通関係者そして、生活者をつなぐ存在として再定義されました。
新パッケージは伝統的なブランドカラーを継承。波模様を用いたデザインで小さなうねりが連なり大きな波となる「つながり」を表現しています。縦に配置されたロゴと横に広がる波のラインを交差させ、コンセプトを視覚的に描き出しています。
社会性を持ったブランド戦略
オハヨー乳業は今回の刷新を通じ、牛乳消費量減少という課題に対して社会的役割を強化していくとのこと。地元企業と連携した体験型イベントや教育コンテンツの提供して、子どもたちが牛乳の魅力を学び、日常の会話に取り入れる機会を設ける予定です。
文房具など身近なグッズを通じて、世代を超えたファン育成に取り組むことで、地域の文化や生活と結び付いた持続的なブランド価値を育みます。
地域と未来をつなぐブランドへ
リニューアルをきっかけに、酪農県・岡山の魅力を全国へ発信、新パッケージに込められた「つながり」のメッセージに未来へ続くブランドの姿を示しました。教育や地域連携を通じて社会課題の解決に挑むことで、持続可能な酪農業の発展と地域経済の活性化を同時に推進することを目指したブランディング施策を行います。
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