日常業務で「感謝・思いやり・助け合い」を伝え合う 感謝の見える化プロジェクト

奈良・大阪・京都・兵庫・三重に19店舗を展開する振袖専門店・フォトスタジオ ファーストステージは、2025年6月より社内風紀委員会を中心に「気遣いの発送方法」の運用を開始しました。

同施策は、店舗間で荷物をやり取りする際に感謝の気持ちをメッセージで添え、受け取った側が感動した発送を写真で共有することで、“思いやり”が目に見えるカタチで社内に広がります。

働き方の多様化が進み、従業員間のコミュニケーションのあり方が問われる現代。店舗間で物理的なモノのやり取りを通じて心のつながりを再構築する、新しいかたちの社内コミュニケーション施策です。

衣装や備品の店舗間送付が日常的に発生するという企業だからこそ、これまで業務的に行われがちだった発送対応に対し、社員の思いやりや感謝の気持ちを込める新ルールを導入したといいます。

まず、発送時には、洗濯・クリーニング・アイロンがけを行い、借りたときよりも綺麗にして返すのが基本。そのうえで、「〇〇店様 本日〇〇を返送いたします。お貸しいただきありがとうございました。」といったメッセージカードを添えることが推奨され、1人ひとりの心遣いが伝わるよう工夫されています。

それだけでなく、荷物を受け取った店舗は、そのていねいな梱包や心のこもった手紙を写真に撮り、社内LINEアルバムに投稿。こうすることで、感動が全社員に共有される仕組みができています。

さらに、月ごとに「ベスト発送店舗」を社内で発表する取り組みもあり、社員のモチベーション向上や他店舗へのリスペクト意識が高まっています。6月から8月の3カ月間でアルバム投稿件数は前月比平均150%を記録したといい、予想以上の反響が生まれたそうです。

社内アンケートでは、「想像以上に丁寧な梱包で、気持ちまで温かくなりました」「手書きのメッセージに感動し、こちらも丁寧に送り返したくなった」「発送を“業務”ではなく“つながり”と捉えるようになった」といった声が寄せられたそう。こうした好循環が社内文化として根付きつつあり、同社の理念である「感謝・思いやり・助け合い」が日常の業務に自然と反映されるようになりました。

この「気遣いの発送方法」が生んだ温かい雰囲気は、社内だけではなく、日頃お世話になっている取引先への発送時にも生かされます。「丁寧な梱包と温かいメッセージに感動しました」といった喜びの声が届くようになったといいます。

さらに、その取引先から荷物が送られてくる際に、心のこもったメッセージカードが添えられて返ってくるという、嬉しい“感謝のキャッチボール”が発生。そうして企業カルチャーが、社外のパートナーとの間にまで広がり、より強固で温かい信頼関係の構築に繋がっています。

ファーストステージは、ベビー・キッズ、七五三などの写真撮影からフォトウェディングまで、さまざまな撮影プランをご用意しているフォトスタジオ。

新たなルールを設けたことで、社内外での心温まるコミュニケーションが生まれ、好循環が生まれているという施策。その波は、本業であるフォトスタジオでのサービスにも波及され、顧客満足度も高まる結果となっていることでしょう。

ちょっとした社内コミュニケーション改革のおかげで、企業サービスのブランド価値を高める自然な効果が得られた事例となっています。

その他のブランディング事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=27
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る