ストリートカルチャーと三谷文楽新作がクロスオーバーするPARCOキャンペーン

ファッションビルとして知られる商業施設「PARCO」が行う恒例のセールイベント「PARCO GRAND BAZAR」。PARCO劇場とこれまで密接な関係を築いてきた劇作家・三谷幸喜の新作上演劇『人形ぎらい』とタイアップしたプロモーションを展開します。

2025年8月15日(金)にPARCO劇場で幕を開ける『人形ぎらい』は、時代設定を現代として、劇場を舞台に文楽人形そのものを主人公に据えたという作品です。

このタイアップCMには、新作の主人公にあたる文楽人形「陀羅助」が登場。スケートボードで街中を駆け巡り、トリックを華麗にを決めるという映像は3DCGを駆使して生まれたそうです。

また、鼓など雅楽の音色を取り入れたBGMでも、伝統と現代のカルチャーがクロスオーバーしました。

CM後半には、三谷幸喜をモデルとした「三谷くん人形」が黒子を従えて出演。「はようはよう」というイベントコピーと「GRAND BAZAR開催」のナレーションを劇作家本人が務めています。

その撮影は、人形遣い・吉田一輔さんらによるものだといい、かしらと右手を遣う「主遣い」、左手を遣う「左遣い」、足を遣う「足遣い」の3人のコンビネーションで人形を操る「三人遣い」と呼ばれる伝統的な手法がとられているそうです。

このTV CMは、2025年7月7日(月)から関東・北海道・宮城・愛知・大阪・福岡で順次オンエア。さらにPARCO GRAND BAZAR開催初日にあたる7月11日(水)からは、TikTok用のARエフェクトの配布が決定しています。伝統芸能とストリートカルチャーとリミックスしたビジュアルイメージが国内外の若者から反響を呼ぶことでしょう。

Z世代という言葉が生まれる以前から、若年層をターゲットにした商業施設運営とともに、劇場(PARCO劇場)、音楽(クラブ・クアトロ)、映画(シネクイント)、出版(パルコ出版)といった多面的な文化事業を行ってきた企業DNAを遺憾なく発揮したプロモーション事例です。

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