往年の“迷”俳優をキャスティングしたPayPalのとにかくウザいCM
電子決済サービスのパイオニアにして世界トップレベルの知名度を誇るPayPalは、個人間の金銭のやりとりから法人間の決済まで幅広い用途で使われている新興社会インフラです。
PayPalの分割払いサービスは利子なしで4回払いができるなど、利子大国のアメリカにおいては稀とも言えるユーザーフレンドリーな環境が整っています。その魅力を伝えるために同社が公開したのはとある往年のコメディー俳優が主役を務める“とにかくウザいCM”でした。
“Pay Your Own Way(自分らしく支払いをしよう)”という動画で主役を務めるのは、コメディー俳優として有名なウィル・フェレル。昔ながらのありきたりな面白さを追求しがちな俳優として、彼が主演を務める映画では何の文脈もなく突然歌い出したり、全然面白くもないギャグをTPO弁えずに言ってしまったり、とにかく“ウザいキャラ”としてのイメージが定着しています。
そんなフェレル氏のキャラクター性をしっかりと捉えたこのCMでは「絶対に歌い出さないでね」や「全然興味ない話なんだけど、やめてくれない?」と、とにかく周囲からウザがられながらも執拗にPayPalのサービス特長を訴求し続ける様子が思わず笑いを誘います。
「企業の一方的なメッセージの押し付けを、ユーザー側は心よく思っていない」というインサイトを理解した上で、それをオブラートに包んで視聴者に伝えるのではなくいっそのことウザさが売りになっている俳優にすべて言わせてしまおうという着眼点が光る、学びが多いCMでした。
その他の広告事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=24
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

2