いまそこにある過酷な現実。難民問題の支援を訴えた動画

物理的な距離が離れていることもあり、日本で暮らしていると中々身近に感じづらい難民問題。紛争地域だけでなく、中東やヨーロッパを中心に多くの難民が今この瞬間も安寧を求めて国境を越えようとしている現実があります。アメリカに拠点を構える人権団体Human Rights Watchはその悲惨な状況を伝え、EUを中心とした国際機関に適切な支援を求めた動画を公開しました。

“Take A Close Look(もっと向き合おう)”という動画でフィーチャーされるのは、シリアでの紛争を逃れるためにレバノンに亡命したものの滞在を拒否され、最後の手段としてキプロスへの船に乗りなんとか平穏を手に入れようとしたNawalという女性とその家族。しかし、キプロスでも入国を拒否された彼女はシリアへと戻されてしまいます。動画内ではEUが難民の管理を中東の国々に委ねていることが責任の放棄であるというメッセージも伝えており、近隣国や国際機関がこの状況の抜本的な改善を行おうとしない姿勢を痛烈に批判しました。

目を背けてはいけない難民の事情をもっと多くの人に知ってもらうことで、国と世界が少しでも動くようになってほしいという力強い願いが込められた印象深い事例でした。

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