目の付け所が違う! 斬新なアプローチで人権保護を訴えるゲリラプロモーション

Case: Civil Rights Captcha

人権に対する意識を高めるためにスウェーデンの人権保護組織「Civil Rights Defenders」が行った、目の付け所が鋭い啓蒙キャンペーンのご紹介。

ネットを利用する大勢の人が、個人情報の保護やスパム対策を目的に、会員登録やログイン画面などで上のようなセキュリティチェク画面に出会ったことがあるのではないでしょうか。

「Civil Rights Defenders」は、本来であれば意味のないランダムテキストを入力するこの画面に着目しました。

なんと、この画面で人権に関する問題を出し、それに適する気持ちを選択することで、セキュリティを通過できるという仕組みに改造してしまったのです。

例えば下の画面では…

In Kosobo, people are tortured in detention.How does that make you feel?
[設問]コソボでは、人々が拘留中に拷問を受けている。それに対してあなたはどのように感じますか?

[選択肢]ユーモラスだと思う/陽気だと思う/ひどいと思う

人道的に考えれば、「ひどいと思う」が正解となり、これを選択することによって先に進めるようになります。

他にはこんな問題も。

The Vice Minister of Defence in Albania, Ekrem Spahui, thinks gays should be beat up with a stick.How does that make you feel?
[設問]アルバニアの国防副大臣であるEkrem Spahuiは、同性愛者は棒で殴られるべきであると考えている。 それに対してあなたはどのように感じますか?

[選択肢]魅力的だと思う/ホームシックになる/ひどいと思う

このキャンペーンは、大きなバイラル効果を生み、1日に200万人もの人がこのセキュリティテストを受けたといいます。

普段あまり意識することのない人権に関して意識する機会を与えただけでなく、『そんな角度からアプローチして来るか』という斬新さにより、人々の心を動かすことに成功した印象的なプロモーションだと思います。

動画はコチラ

参考サイト

YouTube
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=v5opL7Pwah8

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