安全を担う運転手の集中力を促した年末の啓蒙動画
年末年始の旅行シーズンは、帰省や旅行で長距離を移動する人が大幅に増える時期でもあります。新幹線に飛行機、そして自家用車……向かう先は異なれど、交通量が増える分安全な移動が何よりも大切です。そんなメッセージを伝えるため、大手エネルギー会社のShellは年末年始の安全運転を促す目的のCMをヨーロッパで公開しました。
特に日本よりも自動車社会であると言われているヨーロッパにおいて、長距離運転がいかに疲れる行為であるかをしっかりと描きつつ、常に自分と大切な家族の安全を第1に考えてほしいというメッセージを短尺の動画で表現しています。
「このホリデーシーズン、あなたの大切な人が安心して目を閉じることができるのは、あなたが常に前を向いて目を開けているからです」というナレーションが印象的な動画では、高速道路を走る1台の車と、その車内で眠る少女、そしてその少女を安全に目的地へと運ぶ女性の姿が紹介されています。とにかくストレスが溜まりやすい長距離運転……どれだけ集中力が途切れそうになっても、自分のためではなく守るべき同乗者を意識しながら運転するという“当たり前だけど難しい”ことの重要性が詰め込まれた動画でした。
商品の特長が言語化しにくいため、特に他社との差別化が難しいとされているエネルギー業界。日本においてもコスモ石油などさまざまな企業がブランディングに特化したコミュニケーション戦略をとっていますが、どうやらその事情はヨーロッパでも似ているようです。自社を選んでもらうための理由が商品でないのであれば、企業理念やブランドメッセージであるという点に着目した王道ながらもしっかりと学びのある事例でした。
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