【サンリオキャラ×哲学書シリーズ】累計100万部突破を記念し、特別カバーフェア展開
株式会社朝日新聞出版が手掛ける「Ichigo Keywords」シリーズは、サンリオキャラクターと哲学書を組み合わせた異色の出版企画として、2014年の第1弾刊行以来、幅広い読者層から支持を集め続けています。
このたび累計100万部を突破したことを記念し、特別カバー版の販売を含むフェアを展開。「哲学」という難解で敷居の高いジャンルを、かわいらしいキャラクターの力を借りて親しみやすく再解釈するこの施策は、既存ファンの購買意欲を再喚起すると同時に、新たな読者層を引き込む取り組みです。
難解な哲学書を身近にする新しい試み
哲学書は多くの人にとって「難しそう」「とっつきにくい」というイメージがあり、手に取るための心理的ハードルが高いジャンル。しかし「Ichigo Keywords」シリーズは、この常識を覆し、哲学をもっと身近に感じさせることに成功しています。
たとえば、第1弾の『ハローキティのニーチェ 強く生きるために大切なこと』では、ニーチェの思想をハローキティを通じて柔らかく、そして分かりやすく紹介。哲学の内容そのものがキャラクターの解釈を通じて提示されることで、読者は親しみやすさを感じながらも、本格的な哲学の魅力に触れられます。
最新作である第11弾『ハンギョドンの『老子』 穏やかに過ごす道しるべ』もまた、哲学の核心部分をかわいいキャラクターが語ることで、哲学に馴染みのない人々に新たな発見の機会を提供。こうした内容の親しみやすさにより、今まで哲学に興味がなかった層が「ちょっと読んでみたいな」と思えるようなきっかけを作り出しています。
特別カバー版と書店フェアの狙い
今回の特別カバー版は、シリーズの新たな魅力を強調するアイテムとして企画されたもの。プレゼント需要を意識したデザインは、書籍を贈り物として選びたい消費者層にもアピールできそうです。
さらに、書店でのフェア開催を通じてシリーズ全体の認知度を高め、広範な層へのリーチも狙っています。哲学書というジャンルを越え、「サンリオキャラクターの書籍」として捉えられることで、これまで書店の哲学書コーナーを訪れたことがなかった新しい読者層にもアプローチできるでしょう。
また、特別カバー版の購入をきっかけに、過去のシリーズ作品に興味を持ち、遡って購入する読者も増えることが期待されます。シリーズ全体の認知度向上と売上拡大に向けた本施策は、長期的なファンベースの拡大を視野に入れた取り組みであり、マーケティング手法として目を見張るものがあります。
ヒントとなる販促施策
「Ichigo Keywords」シリーズは哲学書というジャンルの壁を越え、多くの人に哲学を届ける革新的な試み。特別カバー版の登場やフェアの開催を通じて、既存ファンの購買意欲を刺激しながら新規層の開拓にも貢献しているこの事例は、異なるジャンルを組み合わせることで新たな価値を生み出す可能性を示した好例といえます。
この施策は異業種コラボや新規層の取り込みを目指す多くの企業にとって、施策を考える際のヒントとなりそうです。
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