名作映画のパロディで“チキン戦争”の継続を宣言したKFCの施策

2010年代後半から現在にかけて、さまざまなファストフードチェーンが鶏肉をメインにした商品を発表しています。その勢いはもはや“チキンブーム”や“チキン戦争”であり、日本でも2024年に韓国発のチキンバーガー専門店・マムズタッチが上陸し、ビーフに匹敵する存在感を放っています。そんな中、ファストフードにおけるチキンの代名詞とも言えるKFCは新たな骨なしチキンを発売し、その魅力を伝えるために、KFCが抱く“チキン戦争”への思いを込めたCMを公開しました。

“The Chicken Tender Battle Has Begun(骨なしチキン戦争の幕開け)”という動画の舞台となるのは、戦時中の中世ヨーロッパと思われる草原。スコットランド訛りの主人公が馬の上から兵士に対して「チキンバーガーの覇権をめぐる戦争は終わった。これからは骨なしチキンの王者を決めるための戦争がはじまる!」と高らかに宣言。呆気に取られた兵士たちはもはや従うしかなく、謎の一体感に包まれたままKFCの骨なしチキンのビジュアルが画面いっぱいに映し出されて幕を下ろします。

スコットランドと骨なしチキン自体には特筆すべき共通点はないものの“兵士たちを鼓舞する戦争映画の名シーン”の参考としてメル・ギブソン主演でスコットランドが舞台の映画「ブレイブハート」がオマージュされています。文脈が大事であると思われがちなオマージュ企画も、もしかしたらこれくらいの軽い気持ちで行ってもいいのかもしれません。

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