飛沫防止パーティションを「海」らしいおもちゃに!スシローのアップサイクル事例

廃棄物管理会社の株式会社サティスファクトリーは、株式会社FOOD & LIFE COMPANIESが展開するスシロー425店舗から飛沫防止用アクリルパーティション5,589kgを回収し、一部を使用して知育玩具の立体型パズルに生まれ変わらせました。

2023年5月に新型コロナウイルスが5類に移行し、飲食店の感染対策は縮小傾向に。飛沫防止に使っていたアクリルパーティションを企業が処理する際、条件の合うリサイクル先を手配できなければ、焼却処理によりCO2が排出され、環境負荷が懸念される事態となります。

2008年から全国のスシロー店舗の廃棄物管理を支援しているサティスファクトリーは、2023年8月〜10月にかけて、国内のスシロー425店舗からアクリルパーティション5,589kgを回収。その一部を使って、お寿司を扱う「スシロー」らしく、海の生物をモチーフに、子どもが楽しみながら空間認識能力や想像力を育めるオリジナルのおもちゃを生み出しました。

完成したおもちゃは2024年8月21日(水)に行われた寄贈式で、FOOD & LIFE COMPANIESから大阪府社会福祉協議会へと寄付されました。今後は大阪府内の施設で暮らす子どもたちが使用予定といいます。なお、今回の取り組みにより、アクリルの焼却処理によるCO2排出を12,295kg抑制したと算出できるそうです。

新型コロナウイルスが5類に移行して1年以上が経った今、大量のアクリルパーティションを回収し、知育玩具へとアップサイクルした施策。焼却処理により生じるCO2を削減することで、地球温暖化の抑制に貢献しています。できあがった知育玩具の、海の中を思わせる透明感はアクリル素材ならでは。多くの企業が飛沫防止にアクリルパーティションを取り入れていた中で、廃棄ではなく、次世代のためにアップサイクルするという目のつけどころが素晴らしいCSR事例でした。

その他のCSR事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=28
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る