「ずどーんジョッキ」で町おこし!奈井江町の地域活性化プロジェクト

北海道奈井江町では、地域の特産品や観光資源への関心を高めるため2024年7月18日(木)から2024年8月18日(日)まで「ずどーんジョッキ アイデアコンテスト」を開催。町のキャッチフレーズ「ずどーん」をテーマに「第2回ずどーん大賞」を決定する本イベントは、町内の店舗や事業所がジョッキ活用したアイデアを提案し競い合うことで、地域の一体感とブランド力の向上を目的とした地域活性化プロジェクトです。

「ずどーん」の由来って?

奈井江町では、役場職員が庁内横断チームを結成し“たくらむまち奈井江町”(奈井江町がおもしろい町になっていくための計画を企むという意味)を合言葉に、地域の特産品開発を目指しています。本取り組みの一環として「ずどーん」というユニークなキャッチフレーズが採用されました。

「ずどーん」の由来は、奈井江町のあらゆる特徴から来ているもの。まちのまっすぐで大きな道路が続く景色や、大らかな町民の気質などを「ずどーん」と表現しており、さまざまな資源が共鳴するパワーを表現しています。

同フレーズは、役場の名刺や封筒などの公式な用途だけでなく、町民や事業者が自由に使用可能。実際に「健康と福祉のまち」「ゆめぴりかの里」といった町の取り組みや、特産品のラベル、イベントなどさまざまな場所で活用され、ほかのまちとの差別化を図っています。

第1回ずどーん大賞は2023年7月18日の「ないえの日」に実施しており、メインイベントとして町内の公共施設で配布中の「ずどーんステッカー」を思い思いの場所に貼り、撮った写真をインスタグラムに投稿して参加するフォトコンテストを開催。

個人のPCやスマホなど、あらゆる場所が「ずどーん」のキャッチフレーズで彩られ、SNS上でも盛り上がりを見せました。

「ずどーんジョッキ アイデアコンテスト」には17の店舗や事業所が参加

2回目の開催となる今年は、「ずどーんでカンパイ。」と書かれたジョッキを使ったユニークなアイデアを競うコンテストを開催。奈井江町内の17の店舗や事業所が参加しており、各参加者は特産品を活かした独自のジョッキを提案して盛り上がりを見せています。

ヤマト自動車整備センター

自動車の整備をおこなうヤマト自動車整備センターは、仕事に欠かせないスパナを、エンジンオイルをイメージしたウーロン茶に入れ、新しいジョッキの使い方を提案。

三原商事(ガス店)

ガス器具の販売や便利屋サービスを提供している三原商事では、同店オリジナルの「みはらガチャ」の景品である缶バッジをジョッキにイン。限界までぎゅうぎゅうに詰め込まれたバッジは、「何が入っているの?」と思わず凝視してしまいます。

いしかわ生花店

いしかわ生花店は、ジョッキを花瓶に見立て、ドライフラワーや観葉植物を飾りつけ。大胆に乗せられたパイナップルや植物が目を引きます。

桔梗や(うどん店)

うどんの「桔梗や」では、天かすやおろしなどをのせた夏にぴったりの冷やしたぬきうどんを、丼鉢ではなくジョッキに入れて販売。うどんを「食べる」のではなくジョッキで「飲む」というインパクト抜群のアイデアです。

郡上料理 五平

店主の故郷・岐阜県郡上市の郷土料理が味わえる「郡上料理 五平」では、奈井江町の特別栽培米「ゆめぴりか」を使った甘さ控えめのみたらし団子をジョッキに入れて提供しています。定番の人気メニューもずどーんジョッキに入れることで新鮮な印象に。

地域活性化への影響と今後の展望

コンテストの結果は町民や観光客による投票で決定します。投票期間中、町内の多くの住民が店舗を訪れ、実際に商品を試すことで投票を行うため、地域のコミュニティ活動の活発化も見込めます。

役場職員が考案した、キャッチーさと地元愛を兼ね備えた本施策。奈井江町は今後も、地域の強みを活かした観光振興や経済発展を目指して「ずどーん」を通じた新たな魅力の発信を続けていく予定とのこと。来年はどんな施策が行われるのかにも注目です。

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