発売30周年!ブランド存続の危機を救ってくれた九州で、#ブラックサンダーの恩返し

1994年に誕生したブラックサンダーは、2024年9月に発売30周年を迎えます。そこで販売元の有楽製菓株式会社は、過去に販売不振によるブランド存続の危機を救ってくれた九州の方々に感謝を伝えたいと、”ブラックサンダーの恩返し企画”を実施します。

企画の一つ目は、九州7県の新聞に感謝を伝える広告の掲出。企画の二つ目は、天神地下街において感謝を伝えるために制作した限定パッケージのブラックサンダーである「アリガトサンダー」を配布するサンプリングイベントの実施。そして、企画三つ目は1995年に販売不振で一時生産終了した際に、復活を熱望して声をあげてくれたブランドにとっての「恩人」を探す企画の実施となっています。

今回の企画の背景には、ブラックサンダーの商品存続の分かれ目となった経緯があります。1994年に発売したブラックサンダーが発売から1年後の1995年に販売不振のために一時生産を終了したことがありました。しかし、九州の一部の店舗から、「人気があるからまた売ってほしい」と、復活を望む声を上がったといいます。その声に応えるべく、九州の営業担当が会社に何度も直談判を行なったところ、「そこまでいうなら、残っている材料の分だけ……」と再販売が決定。そこから口コミで評判が広がり、なんとか生産を続けられることになりました。

今のブラックサンダーがあるのは、九州の方々があの時ブラックサンダーを食べてくれて、おいしいと言ってくれたおかげ。そこで、2024年9月にブラックサンダーが発売30周年を迎えることを前に、あらためて「九州のみなさまに感謝をお伝えしたい」と、今回の企画が実施されるに至ったといいます。

とくに際立つのが、1995年のブランド存続の危機を救ってくれたブランドにとっての「恩人」を探す企画。探すのは、1995年にブラックサンダーが生産中止になった際、九州で復活を熱望して応援してくれた卸業者、小売事業者の方です。心当たりのある方に、ブラックサンダー恩人探し事務局専用メールアドレスまで情報を寄せてもらうよう呼びかけています。また、この企画をより多くの方に知ってもらうために、Web 動画も公開。ブラックサンダーの恩人として、心当たりがある人からの連絡をエピソードとともに募っています。

広告掲出だけでなく、サンプリングなど施策を積み重ねることで販売促進効果を最大化。なにより、ブランドの存続を決定すけた働きかけをしてくれた九州の人を恩人として、恩返しをしたいという企画のアイデアとコピーにはインパクトと話題性があります。公開からわずか数日で24万回再生という動画の注目度にも、今回の施策の効果が表れています。

実際の恩人とエピソードはどのようなもの寄せられるのか、単発では終わらせない施策として巧みな周年企画としても成立している好例です。

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