トラックドライバーによるトラックドライバーのためのオリジナル楽曲、その中身とは?

企業のビジネスから一般消費者の生活まで、文字どおり多くの人を支えている物流業界は今なお過酷な労働環境が取り巻く世界として知られています。長距離移動に伴い自宅に帰れなかったり、人件費の削減によってワンオペが多かったり……そんな人々を労うための大型音楽施策が南米・チリで公開されました。広告主となった現地の大手エネルギー会社・Mobil Delvacが企画したのは、トラックドライバーの実体験に基づいた“ドライバーあるある”を取りまとめ、有名アーティスト全面協力の下それらのエピソードを書き下ろしの楽曲に仕上げるという参加型のキャンペーンでした。

“The Sound Truck(音楽トラック)”というシンプルなタイトルの施策は、チリ全土に日々貨物を運ぶトラックドライバーから仕事中に起きた印象的なエピソードを募集し、その中からドラマチックなものを6つ選び、6組の人気アーティストに楽曲化してもらうもの。収録には音楽スタジオではなく、大型トラックの運転席を改造したオリジナルのスタジオを使用することでより臨場感を演出しています。

自宅で待つ恋人を想うエピソードや、長距離ドライバーならではの一期一会の出会い、日頃の仕事の大変さまで、さまざまなエピソードを魅力的なメロディと組み合わせた6曲は、最終的にはそれらを運転中に聴くことができるよう音楽配信プラットフォーム・Spotifyでプレイリストとして公開されました。

 

社会インフラを支える仕事に取り組む人たちに少しでも楽しみになるコンテンツを届けたいという願いが込められた施策は、エネルギー会社が広告主となることで強い説得力とインサイト理解を武器に多くのトラックドライバーたちの日常を彩りました。

 

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