自ら命を絶ってしまった少年の電話番号を使っていじめの撲滅を訴えたNGO
ベルギー生まれの少年Glennは、15歳の時に自分の裸の写真データを知り合いに送り、数日後その写真をネット上で発見しました。あまりのショックに耐えきれなかったGlennは自ら命を絶ってしまい、この悲惨なニュースはベルギー全土を駆け巡り、性的ないじめがいかに深刻なものであるかを全国民に考えさせるきっかけとなったのです。
そんな中、子どもの虐待やいじめなどの撲滅を目指すベルギーの財団Child Focusは、Glennの事件が風化しないよう彼が生前使用していた携帯電話の番号を買取り、そこに電話をかけると性暴力の厳罰化を求める署名活動に参加できる啓蒙キャンペーンを公開しました。
Glennが使用していた番号に電話をかけると「Glennはもうこの世にはいません。彼は自分の裸の写真を拡散された挙句、自らの命を奪ってしまったのです。このようなことが二度と起きないよう、Child Focusは署名活動を行なっています。あなたのフルネームをこの場でお伝えいただければご参加いただけます」というメッセージが流れ、悲惨な事件の全貌と同じ惨事を繰り返さないためのアクションを呼びかけています。
この施策はベルギー中のメディアによって取り上げられ、多くの芸能人や著名人が参加することで一大ムーブメントとなりました。過去に起きてしまった事件にフォーカスするだけでなく、被害者本人の電話番号に電話をかけるというとてもパーソナルな体験型の施策に仕上げたことで多くの関心を集めることに成功しました。
その他のCSR事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=28
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/
2