情報の伝達経路は世界共通であること、を表現した「BEAMS CULTUART」の動画
セレクトショップの先駆けとして時代をリードしてきたBEAMSが、22年末に始動し、アートとカルチャーの事業領域拡張を担う新プロジェクトとして位置づけている「BEAMS CULTUART(ビームス カルチャート)」。
そのコンセプトムービー「new Communications」が、英国発の国際的クリエイティブアワード「D&AD Awards 2023」のアート ディレクション部門において、ブロンズに相当するWood Pencilを受賞したと発表されました。
D&ADアワードは約60年の歴史を持ち、世界を牽引する330名以上のクリエイターによる審査が行われ、世界で最も権威のある広告賞のひとつとされています。
今回受賞した「BEAMS CULTUART」のコンセプトムービー「new Communications」は、監督集団「5月」(佐藤雅彦/関友太郎/平瀬謙太朗)が制作した作品です。新しいものを受容し、その価値を認めようとする「BEAMS CULTUART」の前向きな姿勢を表現しています。「よく分からないけど、よく分かる」、その状態を「new Communications」と呼び、想起させるさまざまなシチュエーションを描いた映像群となっています。
今回の受賞について、ムービーを制作した監督集団「5月」は、「この映像に登場する人々のコミュニケーションは、私たちにとっては異様です。しかし、異質なものを受け入れ、その価値を認めようとする前向きな姿勢が、私たち人間には備わっています。それを表現しようと、この映像を作りました。 とても難しい挑戦だと思っていましたので、このような素晴らしい結果に繋がり、この表現が世界にも届いたことを心から嬉しく思っています」とコメントしています。
BEAMSというセレクトショップが洋服やインテリアといった商品を見せるのではなく、その手前にある「顧客の行動」にフォーカスしていることも興味深いところです。どのテーマも一見しただけでは異質なコミュニケーションに見えますが、その行動には何らかの原理原則があるということはすぐに伝わってきます。言語を介さない動画の形であれば、世界共通の共感を得ることができる、そんなコンセプトムービーとなっています。
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