「おさかな畑」で育ったハーブを収穫⁉ 水耕栽培と養殖をかけ合わせた新たな取り組みに注目

「SUSTAINA SWITCH in OMOHARA no MORI」は、明治神宮の森と表参道の並木を結ぶグリーンネットワークをつなぎ、人と街と自然をつなぐ活動に取り組む「おもはらの森」を舞台に、豊かな地球の未来を次世代につないでいくためのSDGsイベントです。

期間中は、水耕栽培と養殖を掛け合わせた持続可能な農業として注目される「アクアポニックス」の水耕回転タワーを「おもはらの森」内に設置し、そこで収穫したハーブを使用したドリンク443杯を来場者に無料提供しました。そのほか、廃材と割り箸を使った世界にひとつだけの木製弦楽器「割り箸ピアノ」によるコンサート、廃材を利用した雑貨やアクセサリーを販売するてづくり市「青空個展presents サステナブルマーケット」も行われました。来場者の多くが関心を持ったアクアポニックスとは、水耕栽培と養殖をかけ合わせた、次世代の循環型農業です。魚の排泄物を微生物が分解し、植物がそれを栄養として吸収、浄化された水が再び魚の水槽へと戻る、生産性と環境配慮の両立ができる生産システムとなっています。今回のイベントでは、アクアポニックスの「おさかな畑」で育ったレモンバームとスペアミントのハーブ2種の収穫も来場者が体験しました。「SDGs」「サステナブル」というキーワードはよく目にするようになったものの、実際にどう循環させるものなのか想像の範囲を超えられないところもあります。そんななかで、アクアポニックスのように、お魚の泳ぐ水槽の上で水耕栽培されるハーブの回転タワーという実物を目の当たりにすることで、より実感を得られ、関心を持った来場者が多かったのもうなずけます。

今後いっそう購買意欲を左右させる「SDGs」「サステナブル」な取り組みを、目の当たりにできるアクアポニックスの「おさかな畑」という存在は、「おさかな」と「畑」という正反対にも見える言葉の組み合わせのインパクトもあり、わかりやすい事例となりました。単なる生産システムではなく、野菜や魚を育てる喜びや、生態系の仕組みや面白さを感じてもらえる可能性に満ちたツールとして、広がっていく可能性を感じます。

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