コロナが過ぎたら不要品? アクリル仕切り板の特性を有効活用したアップサイクル事例

飲食店に、会議室に、受付などコロナ禍で大量に設置されたアクリル仕切り板。その多くが新型コロナウイルスの収束により不要となりつつある今、その処分に頭を悩ませている人たちがいます。

そんな中、「つくる責任」として環境に配慮した未来につなげようと、アクリル仕切り板の再利用を提案しているのが山梨県にある株式会社スプリングです。新型コロナ以前からアクリル水槽の端材を再利用したお洒落なアクリル製品を端材工房として製造してきた実績のある会社です。

これまでに培ってきた商品開発力により、その高い透明性から光や色彩を自由自在に表現することができるアクリルの特性を有効活用し、新しい商品を生み出すことでコロナの悪い思い出も払しょくする、良い商品に生まれ変わらせようというのです。

アクリルの板厚2mmであれば、クリスタルマーブルコースター、名刺やうちわなど、板厚3~5mmであれば、パズルやネームプレートにして、ロゴやメッセージも添えられます。デザイン料と加工費はかかりますが、材料代はゼロ円です。

捨てられればゴミになるしかないアクリルを再利用することで廃棄物を減らすだけでなく、SDGsに基づく循環型社会の実現に向けた一歩としても意義があります。アクリルの再利用は、原材料の採掘や生産に伴う環境負荷を減らし、また、アクリル自体が持つ高い耐久性や透明性を活かすことで、長期的な視点での資源の有効活用にもつながります。

大量廃棄が予想されるアクリル仕切り板を、資源とみる着眼点。そして有効にアップサイクルするための商品アイデアはお見事です。まだまだ伸びしろのありそうな、アクリル資源の有効活用法。次はどんなアイデアが飛び出すか、期待が膨らみます。

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