ファッショナブルに臓器移植の意思を示せるアパレルを発表した、独アパレルブランド

約9,000人の臓器移植希望者が待機しているドイツにおいて、臓器移植という制度そのものに対しては国民の84%が賛成している一方、実際の提供者の数は他のヨーロッパ諸国に比べて3割程度にとどまっており、ドナー不足が問題になっています。

こうした状況を受け、同国の非営利団体・Gegen den Tod Coutureが考案したのが、8人のデザイナーとコラボしたTシャツやパーカー、トートバッグなどアイテムにロゴやワンポイントのデザインでドナー登録を促すメッセージを入れた商品を販売すること。

ドイツでは日本と同様に、生前に臓器を提供する意思があることを表明していた場合、もしくは。家族が提供に同意した場合に限って臓器移植が行われるため、今回のコラボデザインの服の内側には、臓器移植を表明する旨の文言と署名欄があり、ここに自分の名前をペンで記入することによって、着るだけでドナーになる意思表示ができるようになっています。

Gegen den Tod Coutureによると、ドイツでは毎日3人の患者が臓器移植を受けられずに命を落としているのだそうで、ファッションブランドならではのアプローチにより、特に若い世代の関心を集め、この問題について考えてもらうきっかけ作りを狙っているそうです。

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