生きづらい社会でも、前を向いて。NZ通信会社によるドキュメンタリー風プロモ動画
Spark Pride
ニュージーランドの通信会社・Sparkが公開したプロモーション動画のご紹介。ドキュメンタリー風の映像は、性的マイノリティの人たちが直面する、就職の難しさを描いた内容です。
主人公のガブリエルは、ノンバイナリー(自身の性別を男性・女性のどちらかに区別しないこと)を自認しています。仕事を得るために、何社も履歴書を送っていますが、届くのは不採用の通知ばかり。
心配して電話をくれた母親には、「きっと次は受かるから大丈夫」と気丈にふるまいます。
最後は、迷いながらも自分らしい服装に身を包み、また面接会場へとやってきたガブリエルの凛とした表情が映し出されて終了。
性的マイノリティの健康と幸福度を調べたレポートによると、彼/彼女らの失業率は、そうでない人に比べて2倍以上なのだとか。またLGBTQIA+のおよそ1/4が「自分の性や見た目のせいで、仕事探しが難しくなっている」と感じているといい、性に対する多様な概念が受け入れられつつあるとはいえ、まだ生きづらい世の中であることが伺えます。
しかし別の研究では、逆境や辛い人生経験を乗り越えてきたからこそ、周りの環境への適応力が高く、共感力にも優れていると高い評価を得ているといいます。
Sparkによるとこの映像は、性的少数者の生きづらさにスポットを当てるだけではなく、雇用する側にとっても、彼/彼女らを採用することで包括的な職場環境作りが可能になるのだ、というメッセージの意味合いも込めているそうです。
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