米ガン治療薬が世界一小さなブースを出展したワケ
Case: Lartuvo – World’s Smallest Booth
STSというガンをご存知でしょうか?
STSはSoft Tissue Sarcoma(悪性軟部腫瘍)の略称で、きわめて珍しいガンです。
このガンの治療薬・Lartruvo(商品名:オララツマブ)は、その希少性を伝えるために2018 Gynecologic Oncology Conferenceにおいて“世界一小さなブース”を設けました。
その他の代表的なガンに比べて“STSの有病率が133分の1”であることから、その割合に基づいてブースを出展することにしたというわけです。
また、小さいのはブースだけではありませんでした。人やカード、マニフェスト、メールまですべて133分の1のスケールで作成したのです。
アメリカにはSTSの専門家である婦人科系の腫瘍学者が144人いるといいますが、Lartruvoはその71%にリーチしたといいます。
たとえガンとは別のものであっても、133分の1というスケールのブースを目の当たりにすると、それがいかに希少で珍しい存在かを直感的に感じ取れるのではないでしょうか。カンファレンスに出展している他のブースと比べて“小さすぎるブース”だからこそ、逆に“大きな存在感”を示すことができたようです。
なかなか身近に感じることの難しい病の存在を可視化するユニークな取り組みでした。
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