カーペットは“無実” ~喘息治療ガイドラインから「カーペットは敷かない」が削除~ プレスリリース

日本カーペット工業組合(理事長:永田鉄平 住江織物株式会社社長)は近年、需要振興に注力するとともに、カーペットが安心・安全な床材であることのPR強化につとめてまいりました。

このほど、その安心・安全性に関連して、大きな変化がありました。日本小児アレルギー学会発行の「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン」に掲載の「(喘息症状などを引き起こすダニアレルゲンの回避策として)じゅうたん、カーペットは敷かない」という表現が、2023年11月発行の最新版で削除されたのです。

 参考資料:https://prtimes.jp/a/?f=d137499-1-cb9f9fddd96b6f819a4c019f8b3f6df8.pdf

この表現については、一部メディアがダニ対策やアレルギー問題を報じる際に利用する場合があり、「カーペットはダニアレルギーの原因だ」などの誤ったイメージが形成される要因の一つになったと推測されます。そのため、当組合は同学会に対し、当該表現を削除するよう求めていました。

削除された表現に代わって入ったのが「床の掃除機がけは少なくとも3日に1回は丁寧に実行」です。床の種類にはフローリングや畳、カーペットなど様々なものがありますが、今回の削除・変更はアレルゲン対策として特定の床材を排除する必要はなく、どのような床材であっても「掃除」が重要ということを表しているものと思われます。

今後、医師から患者に対して「カーペットを剥がしなさい」というような従来のガイドラインに基づいた指示はなくなっていくでしょう。ダニ関連の問題でカーペットは何かと悪者にされてきましたが、ようやくカーペットへの正しい理解が進む環境となりました。

なお、米国の喘息ガイドラインにも同じような表現(「カーペットは硬質床材に取り替えるべき」)はありましたが、2020年に削除されています。

■ハウスダスト舞い上がり量を抑制するカーペット

カーペットは、繊維内部にホコリを取り込む特性(ダストポケット効果)があり、ダニアレルゲンを含むハウスダストの室内での舞い上がりを抑制する安心・安全な床材です。

私たちの実証実験では、カーペットでのハウスダスト舞い上がり量(歩行を想定)はフローリングのわずか10分の1(瞬間的には最大20分の1)という結果が出ています。こうしたカーペットの特性は海外の研究機関による実験でも実証されており、適切に掃除されたカーペット床の室内空気環境は、良好な状態が保たれるということです。

当組合は今後も安心・安全なカーペットの生産とPRにつとめ、住空間の質的向上に貢献して参ります。

■日本カーペット工業組合について 

1895年(明治28年)設立の大阪緞通同業組合を淵源とし、1995年9月、日本特殊毛織物等工業組合(1958年設立)と日本タフテッドカーペット協会(1968年設立)の合併により誕生しました。以来、「カーペットはすばらしい」を合言葉に、カーペットの需要振興に向けて各種事業を展開しています。とくに近年は、カーペットが持つ様々な魅力(ハウスダスト舞い上がり抑制効果、リラックス効果など)を大学や研究機関と共同研究し、着実に成果を積み重ねております。現在、正会員25社、賛助会員56社。

配信元: PR TIMES
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