北九州市を象徴 「スペースワールド」マスコットの“子ども”がカムバック

福岡県北九州市は、新ビジョン「Kitakyushu Action!」を発表しました。それにともない、2017年12月に閉園したテーマパーク「スペースワールド」のマスコットとして市民に愛されたキャラクター、ラッキー・ラビットとビッキー・ラビットの“子どもたち”が登場する新キービジュアルを公開しました。

未来からタイムマシンに乗って北九州にやって来たという設定で描かれたこの“子どもたち”は、地元の記憶と新しいビジョンをつなぐ象徴として位置づけられています。

イラストは、親にあたるラッキーとビッキーを手がけたイラストレーター松下進氏が担当し、市民にとって親しみある世界観を継承しました。

このキービジュアルはJR小倉駅のJAM広場や小倉城口階段などで、OOHとして大規模に掲出され、市民や来訪者に向けて新ビジョンをわかりやすく伝える導線として活用されます。

同時に、新キャラクターの名前を公募する市民参加型の企画が行われており、市の未来を一緒に作り上げようという“共創”のメッセージが込められました。子どもたちが“過去と未来をつなぐ象徴”として、街のストーリーをつなげる役割を担います。

この事例では、市民の記憶に深く残っているであろうキャラクターを起用せずに、あえて“子どもたち”を主役とすることで、同市が「過去を懐かしむ」だけでなく「その記憶を起点に未来を描く」という姿勢を表しました。

“懐かしキャラの再登場”ではなく、地域文化を資産として丁寧に再編集し、新たな未来の物語を描き直すプロジェクトであることを示そうとするこの事例。北九州市は「歴史を尊重しながら、次のステージへ進む街」というイメージを鮮やかに打ち出します。

過去の人気に頼るのではなく、未来への希望を持たせるストーリーとして再構築している点が、本プロジェクトの特徴です。すでに地域が有する「情緒的資産」を有効活用することで、機能や事実で差別化するのではなく、街のストーリーを訴求しました。

市民の記憶と未来志向のビジョンをつなぐ“ラビット・キッズ”が、今後どのように街とともに育っていくのか。北九州の新しい物語がここから始まろうとしています。

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