あえての「ステージなし」埼玉県入間市のエシカルなクリスマスイベントとは

埼玉県入間市が、2025年12月20日(土)に、西武鉄道池袋線・入間市駅前でクリスマスイベント「入間市駅前横丁 ハートウォーミングいるまハッピークリスマス2025」を開催します。

この企画は、従来の「観る」イベントから「空間に浸る」体験へとコンセプトを刷新。あえて特設ステージを設けない構成を選びました。会場の雰囲気をつくり出す音楽は、ミュージシャンが会場内のさまざまな場所で演奏するストリート音楽スタイルを採用。来場者が自然と音に包まれることで、没入感のある体験を演出する狙いです。

会場装飾には、入間市産のパンパスグラスやユーカリなどの植物に加え、企業の製造端材を活用したエシカルな装飾アイテムを使用。夜間のライトアップにはソーラーライトを採用するなど、環境への配慮も取り入れています。入間市は2022年に内閣府より「SDGs未来都市」に選定されており、「健康と幸せを実感できる未来共創都市『Well-being Cityいるま』」をビジョンに掲げていることから、このような取り組みが生まれたようです。

さらに、華やかなクリスマスシーズンは、消費や廃棄について考える機会にもなり得ると同市はとらえています。そこで、段ボールや間伐材のような環境にやさしい素材を使ったワークショップを開催。子どもたちが楽しみながら資源の大切さを体感できる場を設けました。

大がかりな演出に頼らず、駅前という既存の空間や地域資源の使い方を工夫することで、新しい体験を生み出している点が印象的です。にぎわいづくりと未来への配慮を無理なく両立させるために、従来の枠にとらわれず柔軟に設計された、行政企画の好例といえそうです。

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