「ノーモアチキン!」……スーパー戦隊の愛され怪人が家電をジャック

サンコー株式会社は2025年11月26日(水)、特撮TVドラマとコラボレーションした新製品「クリスマスにシャケを食うためのグリル 飢えたシャケのように」を数量限定で発売しました。

2018年に放送されたスーパー戦隊シリーズ『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(テレビ朝日系)に登場する怪人「サモーン・シャケキスタンチン」を本体側面にデザインしたおひとりさま用卓上グリルで、「クリスマスにはシャケを食え!」という教えを忠実に実践できるアイテムだといいます。

この製品は、ネットミームとして注目を集める“愛され怪人”を起点に企画されたもの。同社のX公式アカウントによると、企画背景にはサンコー社従業員に複数の熱烈なファンがいたことがあるようです。

ファンダムの熱量をそのまま製品コンセプトと発売タイミングに落とし込んだこの商品。従来の「クリスマス=チキン」という固定観念を逆手に取り、「ノーチキン、オールシャケ」というクリスマスディナーをコンセプトにしました。

鮭(シャケ)とイクラをモチーフにした怪人サモーン・シャケキスタンチンは、番組登場時から「(クリスマスに)チキンではなくシャケを食べろ!」と主張。チキンを奪って鮭を置く「シャケハラスメント」を実行したそうです。

さまざまな乱暴狼藉が話題となり、「クリスマスにはシャケを食え!」というセリフがインターネットミーム化しました。また、農林水産省や大手スーパーが実際にクリスマスにサーモンを推すキャンペーンを展開するなど、現実世界にも影響を与えたという異例の存在です。

開発にかかわる企業社員もファンダムの一員だったことがコラボ実現のカギであったはずですが、だからこそファンの期待を裏切らないマーケティングを行い、製品アイデアへと昇華させたプロダクトが誕生しました。

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