ソウルの屋根がハイネケン一色に!? 意外性抜群なPR施策

都市部への人口集中に伴い、住居の狭さやコミュニティーの密度の低下が社会的な課題として叫ばれている韓国。友人を家に呼びたくても呼ぶための広さがなかったり、1人で過ごす時間が長いために孤独を感じている人の割合は57%で、精神衛生上いいとはいえない空気が漂っているという調査結果もあります。

そんな韓国・ソウル市内の建物の“ある特徴”に着目し、それを活用することで若者同士の繋がりを復活させつつ自社のブランディングとも結びつけたPRをハイネケンが実施しました。

ハイネケンが着目した建物の“ある特徴”とは、歴史的に緑色の防水剤が多く使われてきたビルの屋上。上空から見下ろすと多くの建物が緑色に見えるとことから、ハイネケンはその多くに赤色のパラソルを差し自社のブランドロゴを模したデザインをソウルの町中に作り上げたのです。

実際にパラソルが建てられたビルの上は若者同士が繋がりを作るためのパーティースペースとして利用され、これまでは出会うきっかけがなかった人たちが集まり、ライトなコミュニティーを形成することで日頃感じている孤独感が薄れるようになったようです。

ビールメーカーとして大事にすべき消費者である20~30代の若年層のリアルな生活の課題に着目し、それを直接解決しつつも自社のカラーを文字通り演出に落とし込むことで完成した、三方良しなブランディング事例でした。

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