ダーツの世界チャンプが引退!? 皮肉たっぷりで話題性抜群なゲームのCM
12歳で本格的にプロダーツプレイヤーとしてキャリアを歩み始め、弱冠17歳で世界チャンピオンの称号を手にした伝説的なイギリスのダーツ選手・Luke Littler。ダーツを競技として楽しんでいる方であれば、1度はその名前を聞いたことがある大人気選手のキャスティングを通じて壮大なジョークを演出したXboxの人気ゲーム“EA Sports FC 26”のCMが話題です。
実は2025年8月にオーストラリアで開催された大会Australian Darts MastersでLittler選手が優勝した際に、ライバルでもあるベルギーの選手・Mike De Deckerから「彼がいる限りダーツは楽しいスポーツではなくなってしまった。強すぎるから早く引退した方がいい」という皮肉たっぷりのジョークが披露されたことで、ダーツ界で話題になった“Littler引退説”。
もちろん当の本人はそんなつもりはないなかで公開されたのが、“Do What You Love(本当に好きなことをしよう)”というタイトルのこのCMでした。内容としては、Littler選手が現役引退後に老人ホームに入るという設定でこれまで過ごしてきたエキサイティングな日々から一転、よくも悪くも平和な空間で“余生”を暮らす様子が紹介されています。
まだ20歳にも満たないLittler選手が、“引退したから”というシンプルな理由だけで老人ホームに入れられてしまう様子はとにかくシュールで、見た目的にもギャップがある映像は視聴者の自然な笑いを誘う独特なユーモアをまとっています。
ラストシーンでは老人ホームでできた新しい友人たちと一緒にXboxの前に集まり最新ゲームをプレイする姿が映し出されており、ライバル選手から強すぎるという名誉ある烙印を押されてしまった彼が本当にやりたいことはダーツではなくゲームなのかもしれない……そんな不思議な読後感とともに動画は幕を下ろします。
世界中で多くのファンを抱えるXboxだからこそ“好き”という感情をフックに商品の魅力を伝えることができた、王道かつ企画性の光る映像でした。
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