小説の舞台・久留里線を広告ジャック『くるり駅でさよならを 白黒ねこと夕暮れの町』
株式会社ハーパーコリンズ・ジャパンは、2025年9月3日(水)から10月2日(木)まで、書籍『くるり駅でさよならを 白黒ねこと夕暮れの町』のJR久留里線トレインジャック広告を掲出しています。同社は、書籍を刊行する出版社です。
本作は千葉県出身の作家・高橋由太氏による連作短編集で、千葉の内房を走る久留里線の架空の駅「くるり駅」を訪れる人々の姿を描いたもの。別れを告げることができなかった最愛の人が待っている不思議な駅「くるり」へ、白黒のタキシード猫「くるり」が乗客を誘うというストーリーです。作品内には久留里線や沿線に実在する土地・名所が登場し、地域の情景が描かれています。
広告デザインは人気イラストレーター・げみ氏が担当。作品に登場する猫「くるり」が描かれ、実在する久留里線や久留里駅に思いを馳せながら乗車時間を楽しめる交通広告となっています。

さらに千葉県内の書店では、9月12日(金)から10月15日(水)までディスプレイコンテスト「LOVE CHIBAキャンペーン」を開催。車内広告のポスターに<LOVE CHIBA>スタンプを押した限定POP・パネルを掲出し、書店からも千葉が舞台の小説を盛り上げます。

作品の舞台と広告の掲出場所をリンクさせることで、地域の生活者に「地元が物語になる」という喜びを与える設計が秀逸な事例。日常の移動動線を作品世界への入り口に変えているだけでなく、書店キャンペーンも組み合わせることで、交通広告で喚起した関心を購入・読書体験につなげるクロスメディア設計が光ります。
大都市圏の大量露出ではなく、あえて地域に根差した場を選ぶことで、地元住民に“自分ごと”として強く響き、作品と地域の双方に愛着を高める取り組みでした。
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