宮崎県新富町がVTuberを起用したふるさと納税プロジェクトを実施
宮崎県新富町の一般財団法人こゆ地域づくり推進機構が株式会社any styleと連携し、VTuberを起用したふるさと納税プロジェクトを始動。従来、ふるさと納税は特産品や返礼品を軸に訴求されてきましたが、今回の取り組みは若年層や新規層への接点を広げるものです。
本プロジェクトでは、VTuberの涼海ネモさんと茜音カンナさんが新富町を訪れ、特産品(うなぎ・ライチなど)や町の魅力を紹介するPR動画を制作。さらにライブ配信を行い、返礼品を直接ファンに届けます。オンラインだけでなく、リアルイベントやコラボグッズも展開し、オンラインとオフライン双方で話題と寄附の機会を創出します。
「まちスパチャ」との違いは?
ふるさと納税にVTuberを起用する施策は、株式会社uyetとフューチャーリンクネットワークが展開する「まちスパチャ」が行われています。地域の魅力を発信する漫画や漫画動画などのコンテンツを通じて、第2、第3の地元となる「推せるまち」に出会えるというコンセプトが特徴です。
新富町の施策としては、寄附総額に応じて限定コンテンツを解放する「ストレッチゴール企画」を設けているようです。
“推し活世代”に寄附を提案
ファンカルチャーに親和性の高いVTuberを媒介にすることで、これまで寄附に関心の薄かった層との接点をつくり出そうとしています。「推しと一緒に応援する」というストーリーを加わることで、ふるさと納税を参加型の応援文化だととらえました。
また、施策によってVTuber起用による寄附額の増加や、SNS発信による新富町の認知度拡大も期待されます。推しの訪れた場所を訪ねる聖地巡礼による観光需要の創出や、継続的な寄附につながる関係人口の形成といった波及効果も見込まれるでしょう。
こゆ財団は2017年の設立以来「世界一チャレンジしやすいまち」を掲げ、ライチをはじめとする農産物のブランディングや、累計100億円以上のふるさと納税実績を積み上げてきたといいます。代表理事の岡本啓二氏は「VTuberの皆さんと一緒に新富町の魅力を全国に届け、町を愛してくださる仲間を増やしたい」とコメントしています。
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