情報を極限まで削ぐ、ブレインスリープの「脳が眠る電車」交通広告

株式会社ブレインスリープが企画・制作した広告作品が、「交通広告グランプリ2025」において、車両メディア部門の優秀作品賞を初受賞しました。交通広告グランプリは、株式会社ジェイアール東日本企画が主催する交通広告・街ナカサイネージ作品を対象にした広告賞です。

この広告賞では、交通広告としての特性が活かされている、広告としての完成度が高い、新しい試みや新しい視点があるなどの選考基準に沿って、優秀な作品が顕彰されています。

本来、広告は「情報を伝える」ために企画制作をするため、つい情報量が多くなりがちですが、今回は「脳を休ませる」というコンセプトのもと、情報を極限までそぎ落としたミニマルな広告が展開されました。

限られた時間でも脳を休めてほしいという想いから生まれたシンプルな表現ですが、結果として逆に強く目を惹くクリエイティブとなっています。掲出は、2025年3月10日(月)から23日(日)までの期間で、京浜東北線の中づり、まど上、ドア横を飾りました。

ブレインスリープでは、睡眠の質が低下しがちな20~50代のビジネスパーソンをメインターゲットに日常で利用する機会の多い電車内への広告展開を実施しているのだといいます。

とくに乗車時間の「静止した時間」は情報を読む時間となり、詳細な情報を伝えることができるため、商品の特徴にしっかり目を通してもらえる環境だと捉え、さまざまな広告を展開してきました。2024年9月に実施した電車広告企画「疲労回復度116%」に着目したクリエイティブ(※1)で、多くの反響があったといいます。

・※1:“枕を変えるだけで睡眠の質が変わる”枕と睡眠の関連性を追加検証! 脳が眠る枕「ブレインスリープ ピロー」使用で1時間短い睡眠でも疲労回復度116%

今回はこれまでのクリエイティブとはまったく異なるコンセプトでのチャレンジを実現。年度末の多忙になりやすい時期に、十分な睡眠を確保しづらく、脳が疲れてしまっている人に対して、限られた乗車時間だけでも脳を休めてほしいという想いをもとに制作されました。

また、たくさんの広告が溢れているからこそ、主張の少なさが目を引く効果も期待できると考え、情報を最小限にしたクリエイティブとなりました。

たくさんの情報を伝えたい交通広告を、あえて極限まで情報を減らすことで、脳を休ませる広告へと昇華させたブレインスリーブの事例。しかし、その大胆な表現方法がかえって人びとの関心を引くこととなり、SNSをはじめとした反響も大きかったこともうなずけます。

限られた場所と期間にしか掲出できない交通広告ですが、見た人の心を動かせればSNSなどで情報拡散され、期待以上の効果をもたらしてくれることを再認識させる事例となりました。

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