ナイターやIoT自販機を活用 地域密着型スーパーのPBエナドリのプロモ戦略
スーパーマーケットなどの小売店や、卸売業者が企画し、独自のブランドとして販売する「プライベートブランド(以下、PB)」。食品・飲料から日用品、化粧品、生活雑貨などなど、さまざまな商品が製造・販売されています。
2025年6月に販売累計300万本を突破したというエナジードリンク「BARK」は、埼玉発祥のスーパーマーケット「ベルク」のPB商品のひとつです。
同社は、8月9日を「エナジードリンクBARKの日」に制定(2024年6月に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録)、さまざまなプロモーションを実施しています。
まずは、2025年8月1日(金)ベルーナドーム(埼玉県所沢市)で行われるプロ野球ナイトゲームイベント「ベルクナイター」で、BARKのコラボレーションを実施。
地域に根ざしたスーパーマーケットが、地元球団の試合観戦者に向けて球場内でのBARK販売や、大型ビジョンでのプロモーション映像放映などを行い、その認知を高めます。
そして、8月1日(土)から31日(日)には、東京ソラマチ(東京都墨田区)での無人サンプリングを実施。これは、サイネージ型IoT自動販売機「AIICO(アイコ)」を活用しての取り組みです。
実施地にあたる押上駅付近に同社が出店していないことから、都市部の幅広い層に商品を体験してもらい、実店舗への来店動機の形成や、オンライン購入につなげる狙いがありそうです。
さらに、「エナジードリンクBARKの日」当日に店舗で本体価格89円での特別セールを行います。SNSでは公式XやInstagramを活用したキャンペーンを展開するなど、多角的なプロモーションを実施する予定です。
これらのプロモーションは、地域密着型小売業が限られた予算でいかに効果的なマーケティングを展開した好例かもしれません。プロスポーツとの連携、最新技術の活用、記念日マーケティング、SNSをめぐる戦略を組み合わせ、単なる商品販売を超えた総合的なブランド体験打ち出し、消費者との関係性構築を目指しているといえます。
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