学生運営のカフェ施策でデフリンピック東京開催をPR 聴覚障がい者支援ツール体験も

11月15日(土)~26日(水)に行われる「第25回夏季デフリンピック競技大会東京2025」の開催を周知しようと、学生らが運営するコンセプトカフェ「みるカフェ」が期間限定(2月6日(木)~14日(金))にオープンします。

デフリンピックは聴覚に障がいをもつアスリートが競いあう国際スポーツイベントで、オリンピックと同様に4年に1度、夏季・冬季大会が開かれます。日本では初めての開催で、70を超える国・地域から約3,000人の選手が出場するといい、東京・福島・静岡の3都県で陸上やサッカーなど21種目の競技が行われます。

「みるカフェ」は2023年11月に原宿で行われたデフリンピックへの関心を高めようと東京都が行った施策ですが、今回の企画/運営は、昭和女子大学・国際手話普及促進プロジェクトと、筑波技術大学などに籍を置く大学生が主体です。

デフリンピックをきっかけとして、音声と手話言語を使用したコミュニケーションの重要性と楽しさを伝えることにも着目。具体的には、最新のガジェットやツールを活用して音が聞こえない、または聞こえにくい聴覚障がいの学生や、みるカフェ実行委員会のメンバーといったスタッフとのコミュニケーションが行われます。

訪日観光客とのコミュニケーションツールとして髙島屋やエディオンなどに導入されているという「VoiceBiz®︎UCDisplay®︎」(TOPPAN株式会社)などが設置されているそうです。

このカフェでは、手話で用いられるハンドサインをデザインしたメニューが登場。「I LOVE YOU」を示す国際手話をデザインしたクッキーがトッピングされたココアドリンク、日本の手話単語「友達」のサインをかたどったクッキー(画像下)や、自分でハンドサインを描ける「お絵描き」クッキーなどが提供されます。

また、カフェ店内では、デフリンピックの過去映像が放映されます。そのほかにも、手話をモチーフにしたイラストレーター/デザイナーである門秀彦さんによる最新のポップアートや、触ってわかるデフエンブレムモニュメント、手話絵本なども展示しています。

デフリンピック、手話についての理解を深めると同時に、訪れた人が障がいや多様性、共生社会について考えるきっかけとなることを目指していることが伝わる、自治体と学生たちによる多面的なPR施策です。

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